先生のプロ

11月27日
大村はま先生

この先生は怪物みたいな、国語の先生です。はじめは高校の先生でしたが、終戦(1945)後、中学校に移り、机も椅子も、教科書も黒板もない教室で、新聞・雑誌の切り抜きを利用して、「大村単元学習」を始めた人です。いろいろな題について、生徒が自分で、あるいは友達と一緒に、調査し、学び、考えて、作文にまとめる、あるいは、発表することができるように、それは大変な努力と苦労を長年(50年以上)してきた人です。図書館や本屋さんへ行けば、すぐ先生の本が見つかるでしょう。
(参考:http://www.lib.naruto-u.ac.jp/shiryo/omura.html、http://osaka.yomiuri.co.jp/nie/watashi-10.htm、と-11.htm等多数)
先生の何冊かの本を読んで、覚えている言葉をいくつかあげます(少し違っているかもしれませんが)。
「子供が自分で考えた、思いついたと思うように教える。」
「分かりましたか、とは聞かない。」
「授業がうまく行かなかったら、皆私の責任である。」
「親に家で勉強させろとは言わない。」
「どの生徒が困っても、助言ができるように準備してある。」
「やった授業は全て自分(大村先生)で考えたものである。」
先生は昨年95歳で各地で新しい教育活動についての提言をしていたとのことです。

私は先生の本をむさぼるように読んで、参ったと思いまいた。そして、研究者の仲間に読むように勧めたのでした。私は逆立ちしてもこのようにはできませんが、先生の本を読んでから、生き方が少し違ってきたのではないかと思います。


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